2023.08.15

・#新規事業

コミュニティサイトとは?構築方法やメリット、デメリットを解説

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コミュニティサイトとは?構築方法やメリット、デメリットを解説

目次

コミュニティサイトとは

コミュニティサイトの種類

コミュニティサイトは、オンライン上で共通の興味や趣味を持つ人々が集まり、情報を共有し交流するプラットフォームです。趣味に特化したものや学習関連のサイトなど、さまざまな種類が存在します。

ユーザー同士・企業とユーザーの交流

ユーザー同士の交流では、共通の関心事を持つ人々が集まり、オンライン上で情報や意見を交換します。また、企業とユーザーの交流も盛んで、製品やサービスに関する情報提供やフィードバック収集が行われます。

SNSとコミュニティサイトの違い

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とコミュニティサイトは、両者ともオンライン上での交流を支援する役割を果たしますが、そのアプローチには違いがあります。SNSは個人同士のつながりを重視し、広範な情報共有が行われますが、一方でコミュニティサイトは特定のテーマや目的に焦点を当て、共通の関心を持つメンバーが集まる場を提供します。つまり、SNSは広いコネクションを、コミュニティサイトは深い関係性を形成するのに役立ちます。

コミュニティサイトのメリット

新規顧客・ファン顧客の獲得

コミュニティサイトは、新規顧客や既存顧客をファン顧客に変換する手段として活用されます。類似した興味や価値観を共有するメンバーが集まる環境では、自然な形で新たな顧客が参加しやすくなります。また、情報共有や交流を通じてファン顧客が増加し、ブランドへの愛着が高まることがあります。

既存顧客のエンゲージメント向上

コミュニティサイトは、既存顧客との関係性を強化する場として重要な役割を果たします。メンバー同士が情報や意見を交換し、コミュニケーションを図ることで、顧客のブランドへの関与が深まります。このようなエンゲージメント向上は、リピート購買や口コミ拡散につながることがあります。

UGCが機能

コミュニティサイトは、ユーザー生成コンテンツ(UGC)の宝庫としても利用されます。メンバーが自身の体験や知識を共有し、コミュニティ全体で有益な情報が蓄積されます。このUGCは、信頼性が高く他のユーザーにとっても役立つ情報源となり、コミュニティの価値を高めます。

ブランディング効果

コミュニティサイトは、ブランドの認知度やイメージ形成に寄与する効果があります。コミュニティ内で提供される情報や対話がブランドの専門知識や価値観を反映し、参加メンバーに強い印象を与えることがあります。これにより、ブランドのポジショニングが強化され、競争力が向上します。

CXの向上とCSコストの削減

コミュニティサイトは、顧客体験(CX)の向上と顧客サポート(CS)コストの削減に寄与します。メンバー同士の助け合いや情報提供により、顧客の問題解決が迅速に行われます。これにより、カスタマーサポートの負荷が軽減され、顧客満足度が向上します。

ユーザーリサーチとしても使用可能

コミュニティサイトは、ユーザーリサーチにも活用されます。メンバーの意見やフィードバックを収集し、製品やサービスの改善に役立てることができます。顧客の声を直接聞くことで、市場のニーズやトレンドを把握し、戦略的な意思決定に活かすことが可能です。

コミュニティサイトのデメリット

サイト構築の難易度が高い

コミュニティサイトのデメリットとして、サイトの構築に関わる難しさが挙げられます。適切なプラットフォームの選定やデザイン、機能の設計など、多岐にわたる要素を調整する必要があります。また、メンバーが円滑に利用できる使いやすいインターフェースを提供するためには、専門知識や技術が必要となることがあります。

短期間での収益化は難しい

コミュニティサイトは、信頼と関与を築くまでに時間がかかるため、短期間での収益化は難しい側面があります。コミュニティのメンバーが十分な数に達し、価値あるコンテンツや関係性が構築されるまで、収益を上げるのは難しいかもしれません。そのため、長期的な視点で運営する必要があります。

ユーザー管理、コメント監視など運営の難しさ

コミュニティサイトの運営には、ユーザー管理やコメント監視などの難しさが存在します。メンバー同士のコミュニケーションやコンテンツ投稿を適切に管理し、不適切な行動や内容を防ぐ必要があります。これには人材や時間が必要であり、運営の労力がかかる一方、コミュニティ内でのトラブルを未然に防ぐ役割を果たします。

コミュニティサイト運営における必要事項

運営する媒体

コミュニティサイトを運営する際には、適切な媒体の選定が重要です。ウェブサイト、アプリ、ソーシャルメディアなど、運営するプラットフォームを選ぶ際には、ターゲットユーザーの利用状況や傾向を考慮して決定する必要があります。例えば、特定の年齢層を対象とする場合は、その世代が多く利用する媒体を選ぶことが求められます。

顧客管理のシステム

コミュニティサイト運営において、効果的な顧客管理のシステムの導入は欠かせません。顧客の情報や行動履歴を記録し、分析することで、ユーザーのニーズや傾向を把握しやすくなります。これにより、個々のユーザーに適切な情報やサービスを提供することができ、顧客満足度の向上に寄与します。

有料の場合の決済サービス

コミュニティサイトが有料の場合、適切な決済サービスの導入が必要です。安全性や利便性を考慮し、信頼性の高い決済プロバイダーを選定します。また、ユーザーにとって使いやすい決済手段を提供することで、有料コンテンツや会員サービスへのアクセスが円滑に行えるようになります。例えば、クレジットカードや電子マネー、銀行振込などの選択肢を提供することが考えられます。

コミュニティサイト運営のポイント

サイトのコンセプト・ターゲットの明確化

コミュニティサイト運営において、まず重要なのはサイトのコンセプトとターゲットユーザーを明確にすることです。コミュニティの目的や価値を明確にし、どのような人々をターゲットにするのかを定義することで、メンバーの集まりやコンテンツの制作が効果的に行えるようになります。例えば、趣味に特化したコミュニティならば、その趣味に興味を持つ人々を対象にすることが考えられます。

オンボーディング

新規メンバーの参加をスムーズに行うためには、オンボーディングの工程が重要です。ユーザーがサイトを初めて訪れた際に、使い方やルール、コミュニティの特徴を分かりやすく案内することで、初心者でも安心して参加できる環境を整えることができます。例えば、ウェルカムメッセージや使い方ガイド、チュートリアルなどを活用して、新メンバーの導入を支援しましょう。

ガイドラインのブラッシュアップ

コミュニティ内の行動規範やガイドラインは、メンバー同士の円滑なコミュニケーションを促進するために重要です。定期的にガイドラインを見直し、必要に応じてアップデートを行うことで、適切な行動を促し、トラブルを未然に防ぐことができます。例えば、ネガティブな表現を排除したり、コンテンツの適切な利用方法を明示したりすることが考えられます。

UI・機能のブラッシュアップ

コミュニティサイトの使いやすさや魅力を向上させるために、UI(ユーザーインターフェース)や機能の改善を行うことが重要です。ユーザーが直感的に操作できるデザインや、スマートフォンからも快適に利用できるレスポンシブデザインなどを導入しましょう。また、新たな機能の追加や既存機能の最適化にも注力することで、メンバーの満足度を高めることができます。

ユーザーのコメントをサービスに反映

コミュニティサイトを運営する際には、メンバーの声やフィードバックを大切にすることが求められます。ユーザーからのコメントや提案を積極的に収集し、サイトの改善や新しい方向性の検討に活かしましょう。ユーザーの意見を反映することで、コミュニティの価値を向上させることができます。例えば、新機能の提案やイベントのリクエストを受け入れることで、メンバーがより参加しやすい環境を作り出せます。

サービスを活用したコミュニティサイトの運営

coorum

コミュニティサイトの運営において、”coorum”は注目すべきサービスの一つです。このプラットフォームは、異なるバックグラウンドを持つユーザーが集まり、共通の興味や関心に基づいたコミュニケーションを行う場を提供しています。例えば、趣味や学習分野に特化したコミュニティを構築する際に、”coorum”は使いやすいインターフェースと多彩な機能を提供し、メンバー同士の交流を活性化する役割を果たしています。

QON

“QON”は、コミュニティサイト運営者にとって有用なツールとなるサービスです。このプラットフォームは、コミュニティメンバー同士のコミュニケーションを深化させるための機能を提供しています。例えば、アンケートや投票機能を活用して、メンバーの意見を集めることができます。また、イベントの企画や情報共有など、コミュニティ内での協力を促進する仕組みも提供されており、より活発なコミュニティ運営を支援しています。

commmune

“commmune”は、コミュニティサイト運営者に向けたプラットフォームとして注目されています。このサービスは、コンテンツ制作とコミュニケーションを結びつけることを強調しており、メンバー同士の知識共有や専門的な情報提供が容易に行える環境を提供しています。特に、専門家やクリエイターが自身のスキルや知識を提供する場として活用されており、コミュニティ内の価値を高める要素となっています。

コミュニティサイトの作成方法

SNSやブログなどのサービスで自社アカウントを作成

コミュニティサイトを作成する際、最も手軽な方法の一つは、既存のSNSやブログなどのプラットフォームで自社アカウントを作成することです。これにより、すでに存在するユーザーベースを活用し、コミュニティを形成することが可能です。例えば、InstagramやTwitterなどでアカウントを開設し、専用ハッシュタグを用いてコミュニティの拡散を図ることが考えられます。

CMSを利用して構築

コミュニティサイトを簡便に作成する方法として、CMS(コンテンツ管理システム)を利用する方法があります。CMSを活用することで、デザインや機能のカスタマイズが容易に行え、専門知識がない人々でもサイトを運営できる環境を整えることができます。WordPressやJoomlaなどのCMSを用いて、コミュニティサイトを構築することができます。

パッケージ開発で構築

一般的な機能を備えたパッケージソフトウェアを用いて、コミュニティサイトを構築する方法もあります。これにより、必要な機能を効率的に導入でき、サイトの基本的な骨格を短期間で形成することができます。パッケージソフトウェアは、ユーザー認証やコンテンツ管理などの基本的な機能を提供し、カスタマイズも可能です。

スクラッチ開発で構築

特定のニーズや要件に合わせたカスタム仕様のコミュニティサイトを構築する場合、スクラッチ開発が選択肢として考えられます。これは、ソフトウェア開発者がゼロからサイトを設計・開発する方法です。専門知識や時間が必要ですが、ニーズに合わせた高度なカスタマイズが可能で、ユーザーエクスペリエンスの最適化に貢献します。

既存のコミュニティと連携

既に存在するコミュニティと連携する方法もあります。これにより、既存のメンバーやコンテンツを活用しながら、新たなコミュニティを形成することができます。例えば、他のプラットフォームやウェブサイトと連携し、ユーザーの参加を促進することが考えられます。連携先のコミュニティとの相互プロモーションや情報共有を通じて、新たなメンバーを集めることができます。

コミュニティサイト作成のステップ例

目的・KPIの明確化

コミュニティサイトを作成する際、まず最初に行うべきは目的とKPI(Key Performance Indicator)の明確化です。どのような目的でサイトを運営するのか、どの指標を重視して成功を評価するのかを定義することで、プロジェクトの方向性が明確になります。例えば、メンバー数の増加やコンテンツのシェア率などをKPIとして設定し、それに向けての計画を立てることが考えられます。

要件定義

次に、コミュニティサイトに求められる具体的な要件を定義します。ユーザーがどのような機能や情報を求めているのか、どのような体験を提供する必要があるのかを把握しましょう。例えば、フォーラム機能やイベント告知機能など、メンバー同士のコミュニケーションを支援する要件を洗い出すことが考えられます。

サイトの設計

要件定義が整ったら、サイトの設計を行います。情報の配置やナビゲーション、ユーザーインターフェースなど、サイト全体の構造をデザインする段階です。ユーザーがスムーズにコンテンツにアクセスできるようなレイアウトや、使いやすいボタン配置などを考慮しましょう。例えば、メニューの階層構造やトップページのコンテンツ配置を決定する作業が含まれます。

デザインの作成

サイトのデザインは、ユーザーエクスペリエンスを左右する重要な要素です。目に魅力的で使いやすいデザインを作成しましょう。カラースキームやフォントの選定、アイコンの配置など、ブランドイメージに合ったデザインを構築します。例えば、シンプルでモダンなデザインを採用し、ユーザーが情報に集中しやすい環境を作り出します。

システム開発

サイトの基本的な機能や機能のカスタマイズを行うシステム開発のステップです。プログラム言語やフレームワークを用いて、ユーザー認証や投稿機能などを実装します。要件定義で洗い出した機能を実現するためのプログラミング作業が行われます。

システムテスト

システム開発が完了したら、テストを実施して品質を確認します。ユーザーが快適に利用できるか、バグやエラーがないかを検証します。ユーザビリティテストやセキュリティテストなど、さまざまな観点からテストを行い、不具合を修正していきます。例えば、異なるデバイスやブラウザでの動作確認を行うことが考えられます。

コミュニティサイト開発の費用相場

コミュニティサイトの開発には様々な要因が関与し、その費用はプロジェクトの規模や機能によって大きく異なります。一般的な費用相場を把握することで、予算の見積もりやプランニングを行う際の参考となります。例えば、小規模なフォーラム型のコミュニティサイトの場合、20万円から50万円程度での開発が考えられます。中規模のコミュニティサイトでは、50万円から100万円程度が費用相場となるでしょう。大規模なプラットフォーム型のコミュニティサイトの場合、100万円以上の開発費用が必要となることもあります。

コミュニティサイトの開発費用を押さえる方法

ノーコードで開発

ノーコードプラットフォームを活用することで、プログラミングの知識がなくてもコミュニティサイトを開発できるメリットがあります。ノーコードツールを利用することで、簡単にサイトの構築や機能追加が可能です。これにより、開発費用をプログラマーの雇用などにかける必要がなくなり、コストを抑えることができます。

補助金・助成金を利用する

コミュニティサイトの開発に関して、地域や業界によっては補助金や助成金が提供されることがあります。これらの支援金を活用することで、開発費用の一部を賄うことができます。事前に該当する補助金や助成金を調査し、申請手続きを行うことで、開発プロジェクトの負担を軽減することができます。

開発費用を抑える方法として、ノーコードツールの選定や支援金の活用などが考えられます。プロジェクトのニーズや予算に合わせて、適切な方法を選択することが重要です。

まとめ

コミュニティサイトの運営に関する情報を網羅した本記事では、コミュニティサイトの基本的な概念から具体的な運営方法までを解説しています。コミュニティサイトの種類やメリット・デメリット、運営のポイント、作成方法、開発費用など、幅広いテーマを扱っています。コミュニティサイトの目的やターゲットの明確化、ノーコード開発、助成金の利用など、運営における様々な側面が詳細に解説されています。これらの情報を活用して、成功するコミュニティサイトの運営や開発に役立つ知識を得ることができます。